ファッションシーンにおける光の使い方にも、明確なトレンドの変化が観測できる。主張の強すぎる輝きではなく、体の動きに合わせて密かに光を反射する「微光(びこう)」の質感が今期のモードを支配している。
ハイブランドが相次いで発表したのは、上質なサマーウールやリネンに極小の光沢糸を織り込んだシアージャケットやスラックスだ。太陽光の下では洗練された立体感を生み出し、夜間の室内照明ではアンニュイな影を演出する。一見シンプルに見えながら、光の当たり方で表情を変える多面性が、働く世代のリアルクローズとして圧倒的な支持を集めている。