近年の心理学研究において、人間の対人関係や恋愛パターンを説明する概念として注目を集めているのが「愛着理論」だ。心理学者の越智啓太教授をはじめとする専門家たちも、大人の恋愛における親密性の形成過程において、幼少期からの愛着スタイルが大きな影響を与えていることを指摘している。
この理論によると、甘えん坊な傾向が強い人物は「不安型愛着スタイル」を適度に持ち合わせていることが多い。パートナーとの結びつきを常に確認したいという欲求が、甘える行動として表面化するのだ。メディアで広く恋愛心理学の知見を発信しているメンタリストDaiGo氏も、相手の甘えを単なる感情的なワガママとして切り捨てるのではなく、心理的な安全性を構築するためのサインとして捉える重要性を説いている。甘えは、二人の精神的距離を縮めるための防衛的かつ積極的なシグナルなのだ。