「この犬に必要なのは、単なる甘やかしではなく、明確なルールとエネルギーの発散だ」。カリスマ的ドッグ行動学者であるシーザー・ミランが幾度となく指摘するように、明確なリーダーシップが存在しない環境では、彼ら自身が群れのボスとして君臨しようとする。生来の強い保護本能と警戒心が裏目に出た場合、来客への過剰な威嚇や動く対象への突進といった重大なトラブルに発展しかねない。
一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)の訓練競技会でも証明されている通り、正しい動機付けさえあれば、彼らは人間の複雑な指示を驚異的な精度で遂行する。褒美のおやつを与えるだけでなく、「仕事を任されてやり遂げた」という達成感を与えるクリッカー・トレーニングや、常に新しいコマンドを覚えさせる知的刺激こそが、家庭内での問題行動を未然に防ぐ決定打となる。