音楽の領域においても、この情象は圧倒的な存在感を見せる。あいみょんが紡ぎ出すノスタルジックでありながらみずみずしい旋律は、世代を超えて聴き手の胸を突く。一方で、70年代から80年代の日本のシティポップが世界的な再評価を獲得したことも見逃せない。
この世界的なうねりを後押しするのが、SpotifyのアルゴリズムプレイリストやNetflixのオリジナルコンテンツだ。国境や時代を易々と超えてデジタル配信プラットフォーム上を流動する音と言葉は、グローバルな視聴者層にまったく新しい「切なさの質感」を共有させている。