日本で暮らす以上、地震への備えは避けて通れない。全面ガラス張りの建物は一見、揺れに対して非常に脆弱に見える。しかし、構造工学の観点から見ると、その認識は誤りだ。
現代のガラスハウスは、ガラス自体が建物を支えているわけではない。強固な鉄骨フレームやRC(鉄筋コンクリート)の骨組みが構造を担保し、ガラスはあくまで「外壁」として機能している。さらに、使用されるガラスは防犯・防災性能に優れた「合わせガラス」や「強化ガラス」だ。万が一強い衝撃で割れたとしても、破片が飛び散らないようフィルムが挟み込まれており、大地震の際にも避難経路を塞ぐリスクは極めて低い。