SNSやファンのコミュニティ(知恵袋、海外フォーラムRedditなど)で現在も激しい議論を呼んでいるのが、映画『不死鳥の騎士団』の戦闘中にシリウスが放った「ナイスだ、ジェームズ!」というセリフです。
ハリーが見事な武装解除呪文を決めた際、思わず息子のハリーを亡き親友ジェームズと重ねて叫んでしまったこの台詞。映画オリジナルとして挿入されたものですが、ファンの間では「親友の面影を追い求める切なさに涙が止まらない」という肯定的な声がある一方、「シリウスはハリー本人ではなく、死んだ親友の幻影を見ていたのではないか」という複雑な考察も根強く存在します。
原作小説におけるシリウスも、隠れ家であるグリモールド・プレイスに軟禁される苛立ちから、危険を冒したがる一面がありました。ハーマイオニーが「シリウスはハリーの中にジェームズを取り戻そうとしている」と鋭く指摘した通り、彼の愛情には時として未熟で危うい執着が混ざり合っていました。完璧な聖人君子ではなく、心に深い傷と少年のような無鉄砲さを抱えた生身の人間であったからこそ、彼の最期は今もなお読者の心を激しく揺さぶるのです。