生物資源科学部は就職に弱い?農学部との違いとリアルな評判を徹底検証の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
受験生の多くが頭を悩ませるのが「生物資源科学部と農学部の違い」です。名称の違いは単なる看板の掛け替えなのか、それとも実質的な学問体系の違いなのか。現場のリサーチから得られたファクトを整理した以下の比較表をご覧ください。
比較項目生物資源科学部従来の農学部編集部の見解・評価学問の主軸生物機能の解明、資源の高度利用、バイオテクノロジー、循環型社会システム作物・家畜の生産技術向上、土壌改良、農業土木、地域農業経済生物資源科学部は「農学」を起点にしつつ工学・環境学・生命科学を融合させた応用色が強い。実習・研究フィールド実験室内の遺伝子解析・成分抽出+海洋・森林・都市緑地などの複合領域大学附属農場、実験牧場、演習林を中心とした一次生産現場ミクロな分子生物学からマクロな生態系管理まで、研究対象の振れ幅が非常に広い。民間企業就職の傾向食品・化学・バイオ・環境アセスメント・流通など多角展開農業資材、種苗、農薬、肥料、JAグループ、食品原料調達など生物資源科学部のほうがBtoC向けの大手消費財メーカーやバイオベンチャーへの進出実績が目立つ。大学院進学率15%〜35%程度(国公立・私立、学科により大きな開きあり)国公立中心に50%超も一般的(研究職志望比率が高い)学部卒で民間就職を勝ち取る文化が定着しており、キャリアの柔軟性が高い。
伝統的な農学部が「いかに効率よく作物を育てるか」という生産力向上にフォーカスしてきた歴史を持つのに対し、生物資源科学部は「生物が持つ潜在能力を人間社会や地球環境の維持にいかに役立てるか」という出口戦略に力点を置いています。この視点の差が、食品の機能性研究や新素材開発といった産業界直結のテーマに直結しています。