永田町の風物詩とも言われた資金分配は、季節ごとにその呼び名を変える。夏季に配られる「氷代」に対し、年末の歳末手当として配られるのが「餅代」だ。特に自由民主党の派閥政治全盛期には、派閥トップが若手議員を繋ぎ止めるための重要な「差配の道具」として機能してきた。
1人あたり数十万から数千万円規模の現金が、封筒に入れられて手渡しされる光景は、政界の公然の秘密とされてきた。資金力を持つ派閥ほど手厚い手当を支給できるため、議員の派閥離脱を防ぐ強力なインセンティブとして働いてきた経緯がある。しかし、派閥の解消や解体が叫ばれる現在でも、形を変えた名目での手当支給が根強く残っているとの証言は絶えない。