かつて和菓子の代表格であったどら焼きは、若年層にとってやや落ち着いた存在として捉えられがちであった。しかし、株式会社ローソンは「Uchi Café」のフィルターを通すことで、伝統的な要素を残しつつ現代的な洋風デザートへの再構築に見事成功した。このポジショニングの妙こそが、世代を超えて愛され続ける最大の勝因だろう。
外側の生地と内側のクリームが一体となって口の中でとろける構造は、従来の和菓子にはない新感覚の体験を提供する。伝統を重んじつつも既成概念にとらわれない柔軟な商品開発ストーリーは、近年の消費潮流における素晴らしいマーケティングケーススタディと言える。