本作の真骨頂は、緻密に張り巡らされた伏線と、誰が味方で誰が敵か分からない極限の心理戦にあった。「別班」「テント」といった独自のキーフレーズ、細かな衣装の色の違いや視線の動きに至るまで、視聴者は探偵さながらに画面の隅々までを分析した。能動的に作品に参加させる仕掛けが、SNS時代の視聴スタイルと完璧に合致したのだ。
受動的に「見る」ものだったテレビドラマを、自ら「解き明かす」インタラクティブな体験へと変貌させた功績は極めて大きい。1つの謎が明かされるたびに新たな疑問が生まれる連続性は、毎週の放送を待ち遠しくさせる強烈なフックとして機能した。