近年の栄養学において、体内時計と代謝の関係を解き明かす「時間栄養学」が目覚ましい進展を遂げている。国立健康・栄養研究所などが進める研究でも、朝の時間帯に良質な大豆タンパク質と水溶性・不溶性のバランスに優れた食物繊維を摂取することが、体内リズムのリセットに極めて有効であることが示されている。
朝一番に納豆菌が腸内に送り込まれると、腸内細菌叢(マイクロバイオーム)が刺激され、短鎖脂肪酸の産生が活発化する。これが腸の蠕動運動を促し、血糖値の急上昇を抑える「セカンドミール効果」をもたらすのだ。昼食後の眠気や急激な疲労感を防ぐ鍵は、実は朝の小鉢の中に隠されている。
生活習慣病予防やウェルビーイングを追求するヘルスケア産業も、この腸内細菌叢(マイクロバイオーム)の活性化メカニズムに熱烈な視線を注いでいる。単なる伝統食の枠を超え、生体リズムを整える機能性フードとしての再定義が進んでいる。