初七日(しょなのか)とは、故人が亡くなった日を含めて7日目に行う仏教の法要です。仏教の輪廻転生思想において、故人は死後49日間にわたって「中陰(ちゅういん)」と呼ばれる冥界の旅を続けるとされています。その旅の途上、死後7日目には最初の関所である「秦広王(しんこうおう)」による生前の罪状に関する審判が下され、激流渦巻く「三途の川」のどの瀬(緩流、浅瀬、強流)を渡るかが決定されます。遺族が追善供養を行うことで、故人が少しでも緩やかな流れを渡り、善き来世へ向かえるよう祈る儀式こそが初七日の本質です。
ここで多くの遺族が陥る落とし穴が、初七日の数え方です。一般的なカレンダーの日数計算のように「命日+7日後」と考えてしまうケースが多発していますが、仏教の伝統的な起算法では「命日当日を1日目」とカウントします。
具体例を挙げると、4月1日に亡くなった場合、命日(4月1日)が1日目となるため、7日目にあたる初七日は「4月7日」です。「4月8日」と計算してしまうと丸一日遅れてしまう計算になります。なお、関西地方の一部地域では「前七日(まえなのか)」と称して、命日の前日(上記例なら6日目)に前倒しして法要を営む地域習俗も現存しています。日程を決定する際は、地域の慣習や菩提寺の考え方を事前に確認することが不可欠です。