2021年秋ドラマの傑作はどれ?視聴率と配信記録から真実を徹底検証

2021年秋ドラマの傑作はどれ?視聴率と配信記録から真実を徹底検証

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当時のテレビ業界に走った激震の正体は、ビデオリサーチが測定する世帯視聴率と、インターネット上の視聴熱の「決定的な乖離」でした。従来の指標である視聴率ランキング速報ではテレビ朝日とTBS日曜劇場が君臨する一方、配信市場では全く異なる序列が形成されていたのです。

作品名・放送枠詳細・数値データ当時の業界基準・平均相場編集部の見解・総合評価ドクターX 第7シリーズ
(テレビ朝日系・木曜21時)初回世帯:19.0%
全話平均世帯:16.5%同枠平均:13〜15%台
民放全ドラマ平均:約8.5%高齢層を中心としたリアルタイム視聴の圧倒的強さを証明。予定調和の快感が極限まで磨かれた国民的長寿作。日本沈没ー希望のひとー
(TBS系・日曜21時)初回世帯:15.8%
全話平均世帯:15.8%日曜劇場基準:14〜16%台オールスターキャストと国家非常事態の政治劇。マス層への高い到達率を誇り、世帯視聴率は堅調を維持。最愛
(TBS系・金曜22時)初回世帯:8.9%
全話平均世帯:8.9%
第1話TVer再生:287万回当時のTVer第1話再生相場:100万〜150万回程度世帯1桁台ながら見逃し配信で歴代記録を連発。熱狂的なリピート視聴とSNS考察を生み、実質的な最優秀作へ。真犯人フラグ
(日本テレビ系・日曜22時半)前半平均世帯:約7.0%
Hulu・SNS世界トレンド1位日テレ日曜枠平均:6〜8%台世帯の低さを補って余りあるネット考察熱。放送後の考察動画やSNS拡散を含めた「参加型エンタメ」の極致。

ビデオリサーチ社の公表データおよび放送局各社のIR資料を突き合わせると明白な事実が浮き彫りになります。『最愛』が記録した第1話のTVer再生回数287万回(TBS FREE等を含む合計再生数)は、当時の民放全ドラマにおける歴代最高記録を更新しました。世帯視聴率8.9%という数字だけを切り取れば「並のドラマ」と断じられかねないところ、配信市場では異次元の支持を集めていたのです。この現象こそ、民放各局が個人視聴率とコア視聴率(13〜49歳)、そして配信指標へと本格的に舵を切る決定打となりました。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。