ファンの間で今なお伝説として語り継がれているのが、山下美月 写真集『ヒロイン』(小学館)で見せた大胆かつ芸術的なカットの数々です。乃木坂46卒業記念としてアメリカ・ロサンゼルスで敢行されたこの撮影は、彼女のアイドル人生の集大成であると同時に、一人の表現者としての覚悟が刻み込まれた歴史的一冊となりました。
本写真集において読者の目を奪ったのは、水着やランジェリーカット全6種(各約6ページ)にわたる多彩なバリエーションと、ヒップラインを強調したダイナミックなポージング、そして4ページに及ぶ泡風呂カットでした。中でも発売直後からネット上を揺るがしたのが、「ニットのような前掛け状の衣装で全裸風に見せ、フロントのみを覆った2ページの大胆カット」です。
この衝撃カットについて、一部のSNSやネット掲示板では「攻めすぎではないか」「アイドルの枠を超えている」といった驚愕の声が上がりました。しかし、その背景にある真相は、露悪的な話題作りとは対極にあるものでした。当時の公式インタビューにおいて、山下本人は次のような趣旨の思いを率直に明かしています。
「20代半ばを迎え、アイドルとしての自分に幕を下ろすタイミングだからこそ、隠すことなく、今のありのままの身体を一枚の美しい記録として残したかった。女性が見ても『綺麗』と思える光の陰影やラインをスタッフの方々と徹底的に話し合いました」
単に肌を見せること自体が目的ではなく、「造形美としての肉体表現」を追求した結果生まれたカットであったからこそ、同性読者からも「ヘルシーで美しい」「神々しいまでの芸術作品」と圧倒的な称賛を集めたのです。これが、山下美月の水着カット真相における決定的な事実です。