京都・麺匠たか松のつけ麺が熱狂を呼ぶ理由|全粒粉とすだちの美学

京都・麺匠たか松のつけ麺が熱狂を呼ぶ理由|全粒粉とすだちの美学

京都・麺匠たか松のつけ麺が熱狂を呼ぶ理由|全粒粉とすだちの美学を詳しくリサーチ! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。

麺匠たか松の暖簾をくぐる人々をまず驚かせるのは、丼に美しく折り畳まれた麺のたたずまいです。一般的なつけ麺に見られる黄色みを帯びた極太麺とは一線を画し、淡い褐色の中に無数の星(フスマ)が散るその麺は、一見すると日本蕎麦と見紛うほどの気品を漂わせています。

この麺の正体は、長野県産小麦を石臼で丁寧に挽いた全粒粉を贅沢に配合した特製麺です。小麦の外皮や胚芽ごと挽き込むことで、穀物本来の野趣あふれる香気と豊かなミネラル感を極限まで引き出しています。水分量と圧延の工程をミリ単位で調整した極細ストレート麺は、冷水でしっかりと締められることで、しなやかなコシと心地よい喉越しを両立させています。

これを受け止めるつけ汁は、厳選した鶏ガラをベースに、煮干しや鰹節、ホタテなどの魚介出汁を重層的に重ね合わせたハイブリッドスープです。一般的な濃厚魚介豚骨のような過度な油分やドロドロとした粘性に頼るのではなく、出汁の重層的な旨味とキレのある醤油ダレの輪郭で麺を力強く牽引します。スープの中に仕込まれた細切りのメンマや角切りチャーシュー、そしてシャキシャキとした玉ねぎの食感が、最後の一筋まで飽きさせないリズムを生み出しているのです。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。