雑誌『Free & Easy』を語る上で欠かせないのが、創刊から編集長を務め、自らもアイコンとして君臨したフリーアンドイージー 小野里稔氏の存在です。
小野里氏は1980年代より大手出版社で編集者としてのキャリアを積み、『POPEYE』などの第一線でアメカジやストリートカルチャーの隆盛を肌で体験してきました。独立後、1998年に『Free & Easy』を創刊。「男の武骨さ」「育てる楽しみ」「経年変化」を凝縮したフリーアンドイージー ラギッドという造語を定着させ、単なるファッション情報にとどまらない、大人の男のライフスタイル全般をプロデュースする唯一無二のメディアへと育て上げました。
卓越したスタイリング感覚と強烈なカリスマ性で知られた小野里氏の編集方針は、徹底した現場主義とディテールへの執着にありました。自らアメリカ各地のフリーマーケットやヴィンテージ倉庫へ足を運び、職人の工房を取材する姿は、多くの読者を惹きつける源泉となっていました。
しかし、ワンマン体制の長期化が編集部内のチェック機能を麻痺させ、誌面作りの過剰な演出が捏造問題へと暴走した要因になったと当時の関係者は指摘します。休刊以降、フリーアンドイージー 編集長 経歴における栄光の時代は暗転し、小野里氏は出版界の表舞台から完全に退場しました。2026年現在、業界関係者の証言によると、アパレル関連の非公開コンサルティングや限定的な執筆業務に関わっているとされるものの、自ら新たな定期刊行物や大規模プロジェクトを率いる動きは確認されていません。