兵庫県丹波市の豊かな山あいに位置するこの地域では、絶滅危惧種にも指定されている日本固有の美蝶・オオムラサキを守る取り組みが脈々と続けられてきた。地元関係者やボランティアが一体となって推進する「国蝶オオムラサキ保護プロジェクト」は、単なる環境保全にとどまらず、次世代へ豊かな自然を引き継ぐ大きな原動力となっている。
初夏から夏にかけて、専用の飼育スペースや周辺の森では、鮮やかな紫色の翅(はね)をはためかせて力強く舞うオオムラサキの姿を間近で観察できる。目の前で羽ばたく勇姿は息をのむほど美しく、訪れた大人も子どもと思わず声をあげて見入ってしまうほどだ。