立川駅南口から歩いて数分、錦町の一角にかつて存在した建物は、全国のボウリングファンだけでなく、熱狂的なプロレスファンにとっても特別な響きを持っていた。床が軋むような独特の打撃音、パイプ椅子が響かせる重低音、そして3階のレーンから響くピンの倒れる甲高い音。異質な二つのカルチャーが同じ屋根の下で同居していたあの場所は、日本国内でも類を見ないカオスで魅力的な空間だった。
2019年9月30日、建物の老朽化を理由にその歴史に幕が下ろされた時、SNSや街頭には惜しむ声が溢れかえった。それから7年が経過した2026年現在も、後楽園ホールと並んで「プロレスの聖地」として語り継がれるその名は、当時の熱気を知る人々の間で色あせることがない。