日常会話において最も混乱を招きやすいのが、おはようとおはようございますの違いです。英語の「Good morning」は親しい友人から職場の同僚、フォーマルな場面まで広く使えますが、日本語では上下関係や「ウチとソト」の境界によって厳格に区別されます。
「おはよう」は友人、家族、同僚、あるいは目下の人物に対して用いるフランクな朝の挨拶表現です。これに対しておはようございますの敬語表現は、末尾に丁寧語の「ございます」を伴うことで、上司、先輩、社外の人間に対する敬意を担保します。
人間関係のトラブルで頻発するのが、朝の挨拶の正しい返答に関する認識の齟齬です。上司や年長者から「おはよう」と声を掛けられた際、部下が同じように「おはよう」と返答するのは明確なマナー違反にあたります。目上からのフランクな声掛けに対しても、受け手側は「おはようございます」と敬語で返すのが鉄則です。