「どの極真が本物で正統派なのか?」という疑問は、長年多くのファンや入門希望者が抱いてきたテーマです。この問題にひとつの結論を与えたのが、長年にわたる商標権を巡る司法の判断でした。
「国際空手道連盟」「極真会館」「観空マーク(極真のシンボルマーク)」の権利をめぐり、大山総裁の遺族側と各派閥の間で無数の訴訟が提起されました。東京高裁および最高裁の判断により、「極真会館」という名称自体は広く一般に知られた公益的・慣用的な名称としての側面を持ち、特定の一派が独占的に他派を排除することはできないという実質的な司法判断が定着しました。
この結果、「どこか一つだけが唯一無二の正統」と法的に認定されることはなくなり、各団体が「極真の精神と大山倍達の技術を正しく受け継いでいるのは自分たちである」という自負のもとで活動を継続しています。現在では、看板の権利争いという過去の確執を乗り越え、「大会の実績、道場生の技術力、組織としての健全性」によってそれぞれの真価が評価される時代へと移行しています。