物語は、飛行機のエンジントラブルでサハラ砂漠に不時着した飛行士の「ぼく」の前に、不思議な少年(王子さま)がふらりと現れる場面から幕を開けます。王子さまは、家ほどの小さな星「小惑星B612」からやってきた旅人でした。
王子さまの星には、美しく咲き誇るもののワガママで見栄っ張りな一本のバラがありました。彼女の言葉の裏にある愛情を理解できず、関係に疲れてしまった王子さまは、星を飛び出して宇宙の旅へ出ます。
道中で訪れた星々では、権力欲に憑りつかれた王様、数字の計算に追われる実業家、命令通りに明かりを点けたり消したりする点灯夫など、愚かで滑稽な「大人たち」に出会います。やがて7番目の星として地球に辿り着いた王子さまは、賢いキツネとの対話を通じて「自分にとってあのバラがいかに特別だったか」を悟り、自分の星へ帰る決意を固めます。