「乗車中にどうしてもタバコが吸いたくなったら、停車駅でサッとホームに降りて吸えるのか?」という疑問を持つ方も少なくありません。しかし結論から言えば、停車中にホームで喫煙して同じ列車に戻る行為は絶対に不可能です。
「のぞみ」の主要駅での停車時間はわずか1〜2分程度しかありません。ドアが開いてから閉まるまでの時間は極めて短く、ホーム上の喫煙所を探して吸う時間的猶予は皆無です。万が一乗り遅れた場合、荷物だけが運ばれてしまう深刻なトラブルに見舞われます。
また、途中下車をして吸うという選択肢についても、乗車券のルールを正しく理解しておく必要があります。片道100kmを超える普通乗車券であれば後戻りしない限り途中下車が可能ですが、特急券は途中下車した時点で原則無効となります。一度改札を出てタバコを吸い、後続の新幹線に乗るには、特急券を買い直すか、最初から区間を分割して特急券を購入しておく必要があります。
新幹線のぞみの完全禁煙化に対するネット上の反応を見ると、廃止当初こそ「長距離出張が辛すぎる」「もはや苦行」といった嘆きが目立ったものの、現在では「禁煙パイポやニコチンガムを常備する」「乗車前にカフェの喫煙ブースで済ませる」といった自衛策が定着しています。移動時間をあらかじめ「デジタルデトックス」ならぬ「ノンスモーキングタイム」と割り切る意識改革が進んでいます。