鹿沼の街を巡るコースは、平坦なストレートと適度なアップダウンが織りなす絶妙なレイアウトが特徴だ。しかし、この大会の本当の魅力はコースの起伏ではなく、目に飛び込んでくる景色にある。コースの両脇を埋め尽くす真っ赤なサツキの花々。それが新緑のグリーンと鮮やかなコントラストを描き、走る者の目を楽しませる。
「15キロを過ぎて足が重くなった瞬間、満開のサツキと地元の方々がくれる特産のイチゴに救われました」。そう笑顔で語ったのは、都内から参加した40代の男性ランナーだ。息が切れるタフな坂道でも、沿道から送られる「私設応援団」の和太鼓の演奏や温かい応援が、ランナーたちの背中を力強く押し続けた。