震災から年月を重ねた2026年現在、潮井水源は穏やかな日常を取り戻しています。池の底にある砂を押し上げながら湧き出す透明度の高い水は、光の角度によってエメラルドグリーンや淡いコバルトブルーに輝き、眺めているだけで吸い込まれそうな美しさを保っています。
多くの来訪者が気にするのが、「現在の湧水量」と「水質・そのまま飲めるのか」という実用面での疑問です。阿蘇の火山性堆積層を長い年月をかけて浸透してきた地下水は、ミネラルバランスに優れ、現地でも多くの人がポリタンクやペットボトルを持参して水汲みを行っています。
水質に関して最も注意すべき点は、「生水としてそのままガブガブ飲むのは避けるべき」という現実です。現地には水汲み用のパイプや取水場が整備されていますが、自然環境下にある湧水である以上、大雨の後の濁りや野生動物の活動に伴う微細な雑菌混入のリスクをゼロにはできません。自治体や衛生局のアナウンスに従い、一度しっかりと沸騰させてから楽しむのが、安全かつ最も美味しく名水を味わう鉄則です。