話は2000年代半ばまで遡る。すべての発端は、人気アニメ『BLEACH』のテレビ放送にあった。作中のヒロインである井上織姫が、スーパーで買ってきた長ネギをぐるぐると振り回しながら歩く、わずか数秒の日常シーンである。
この何気ない場面を切り取り、フィンランドのフォークソング『Ievan Polkka』の軽快なスキャットに合わせた短いFlashアニメーションが海外掲示板を発祥に誕生した。それが、インターネット黎明期を象徴する世界的大ヒットミーム「ロイツマ・ガール」だ。シュールな動きと耳から離れない楽曲の組み合わせは、瞬く間に世界中のネットユーザーを中毒状態へと巻き込んだ。