一般的な発汗と一線を画すのが、気温や運動に関係なく日常生活に支障をきたすほどの汗が出る原発性腋窩多汗症(げんぱつせいえきかたかんしょう)です。日本人の約5〜6%が罹患していると推計される疾患ですが、芸能人の中にもこの診断や長年の悩みをメディアで打ち明ける人が増えています。
元AKB48のメンバーやモデル、舞台俳優など、人前に立つ職業に従事する人々が「実は重度の多汗症で、衣装を汚さないか毎回恐怖だった」「テストの答案用紙が破れるほど手汗・脇汗がひどかった」と赤裸々に語る機会が増加しました。こうした告白は、同じ悩みを抱えながら「自分が不潔だからではないか」と一人で抱え込んでいた多くの一般視聴者にとって、計り知れない救いとなっています。
かつてはバラエティ番組のいじりネタとして消費されがちだった脇汗ですが、医療的な疾患名が広く認知されたことで、「適切な治療とケアが必要な身体のサイン」という認識が社会全体に定着しました。