Q1:シングルの正式な発売日と当時のヒットチャートの記録はどのようなものでしたか?
A1:正式な発売日は1985年7月3日です。オリコン週間シングルチャートでは最高2位を記録し、累計売上は約39万枚に達しました。映画タイアップのない単独シングルとしては薬師丸ひろ子にとって最大のヒット曲となっています。
Q2:電話のセリフ「もしもし、私、誰だかわかる?」はアドリブだったのですか?
A2:アドリブではなく、作詞家の松本隆が当初から意図して台本(歌詞)に組み込んだものです。電電公社からNTTへと移行する巨大な企業キャンペーンにおいて、「電話という道具がもたらす心のときめき」を表現するために緻密に設計された演出でした。
Q3:なぜ角川映画の主題歌ではなくNTTのCMソングとして歌われたのですか?
A3:1985年4月のNTT民営化に際し、新会社のイメージリーダーとして当時圧倒的な清潔感と国民的人気を誇っていた薬師丸ひろ子が白羽の矢を立てられたためです。毎月19日の「トークの日」をはじめとする大型プロモーションと連動し、テレビCMを通じて日本中のお茶の間に届けられました。
Q4:ギターやピアノで演奏したい場合、コード進行の難易度は高いですか?
A4:キーはFメジャーが基本であり、初心者でも押さえやすいコードが中心ですが、武部聡志による洗練されたサウンドを再現するためにはメジャーセブンス(Fmaj7)やハーフディミニッシュ、分数コード(オンコード)を正確に鳴らす必要があります。歌のメロディがシンプルな分、コードのテンションノートの響きを意識して演奏すると格段に原曲の雰囲気に近づきます。
Q5:近年の薬師丸ひろ子本人の歌唱スタイルや歌声に変化はありますか?
A5:年齢を重ねて低音域から中音域にかけての豊かな響きと声量が一段と増しており、2020年代から2026年現在のライブステージでも原曲キーに近い見事な歌唱を披露しています。少女のような純真さを残しながらも、大人の包容力が加わった圧巻のベルカント唱法は、音楽評論家やオーディオファンからも絶賛されています。