赤羽伊勢屋の真の凄みを知る常連客が、和菓子と同時に必ずと言っていいほど買い求めるのが、ショーケースの片隅を堂々と占める「おにぎり」や「巻き寿司」「いなり」の米飯類です。和菓子店でありながら、昼時にはランチ用のおにぎりを買い求める近隣のビジネスパーソンや現場作業員、主婦層で二重の人だかりができます。
なぜ和菓子屋のおにぎりがこれほどまでに評価されるのか。その秘密は「米の目利きと炊飯技術」にあります。餅米やうるち米の性質を知り尽くした和菓子職人が、大釜で米粒の輪郭を崩さずふっくらと炊き上げ、手作業で絶妙な力加減で結んでいます。口に含んだ瞬間に米粒がハラリとほどける握り加減は、まさに専門店の技です。
人気のラインナップには以下のような特徴があります:
- 赤飯おにぎり:小豆の煮汁で自然に色付けされた餅米はモッチリとした噛みごたえがあり、振られたごま塩の塩梅が米の甘みを極限まで高めています。
- 茶めし・鮭・たらこ:出汁の風味がじんわりと染み渡った茶めしや、具材が惜しみなく詰められた三角おにぎりは、コンビニのそれとは一線を画す深い満足感を提供します。
- かんぴょう巻・太巻き:甘辛くじっくりと煮含められたかんぴょうと、キレのある酢飯のコントラストが素晴らしく、お土産としても重宝されています。