西九州エリア屈指の人気スポットとして知られる九十九島水族館(海きらら)ですが、昨今の水族館ファンの間では「訪れるたびに発見がある知性派水族館」として再評価の声が高まっています。施設規模そのものは超巨大水族館に比べればコンパクトでありながら、展示の質と独自開発のプログラムにおける満足度が極めて高い水準を維持している点が特徴です。
館内最大のハイライトである「九十九島湾大水槽」は、日本でも珍しい屋外型オープンエア水槽です。屋根のない開放的な構造から自然の太陽光がそのまま差し込み、刻一刻と変化する光の筋の中を、約120種1万尾もの魚たちが群泳します。岩礁と砂地が複雑に入り組む九十九島のリアス海岸の生態系が見事に再現されており、回遊するイワシの群れや優雅に羽ばたくトビエイの姿は、人工照明の水槽では決して味わえない生命感に満ちています。
さらに見逃せないのが、全国屈指のクラゲ研究・展示実績を誇る「クラゲシンフォニードーム」です。九十九島周辺海域で確認された100種を超えるクラゲ類の中から、常時十数種類以上が幻想的な照明と心地よいオリジナルワルツに乗せて展示されています。新種の発見でも話題を集めた専任リサーチチームの知見が集約されており、単なる癒やしにとどまらないアカデミックな奥行きが多くのリピーターを引きつけてやみません。
愛らしいハンドウイルカたちが暮らす「九十九島イルカプール」も大注目のスポットです。観客席との距離が非常に近く、息づかいまで聞こえてくるような臨場感の中で行われるプログラムは圧巻。特に、イルカ同士が空中でボールを投げ合うキャッチボールや、トレーナーとイルカたちの阿吽の呼吸を間近で体感できる空間設計は、訪れる人々に強い感動を与えています。