美味しさの裏には、人体の代謝システムが歓喜する優れた栄養学的メリットが隠されています。健康志向がかつてなく高まる現代において、改めて脚光を浴びているのがトマトとチーズの栄養効果の高さです。
トマトの代名詞とも言える赤色色素「リコピン」は、β-カロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍もの抗酸化作用を持つことで知られています。しかし、リコピンは「脂溶性」の性質を持ち、生のトマトをそのまま食べただけでは植物細胞壁に阻まれ、体内への吸収効率が10〜20%前後に留まるという弱点がありました。
そこで決定打となるのがチーズの存在です。チーズに含まれる微粒子化された高品質な乳脂肪分がリコピンを包み込み、小腸からのミセル化(体内へ吸収されやすい状態)を劇的に促進します。大手食品メーカーの総合研究所や栄養生理学会の報告によると、油分や乳脂と共に加熱調理されたトマトのリコピン吸収率は、生食時に比べておよそ3〜4倍にまで跳ね上がることが確認されています。
さらに、チーズが誇る高密度のカルシウムや良質なたんぱく質に対し、トマトが持つ豊富なビタミンCやカリウムが相互に栄養バランスを補完。骨粗しょう症予防から美肌形成、日々の疲労回復まで、忙しい現代人の健康維持に直結する機能性を兼ね備えています。