都城といえば、日本屈指の肉の街だ。しかし、現在のカフェシーンを牽引しているのは、肉だけではない。盆地特有の気候が育む滋味深い有機野菜や、地元ワイナリーのぶどうジュース、さらには焼酎の製造過程で出る副産物を活用した自家製酵母パンなど、循環型の食がテーブルを彩る。
「地元の宝物を、もっとカジュアルに楽しんでほしい」。そう語る若手オーナーの店では、朝採れの無農薬野菜を使ったスーププレートが、オープンと同時に完売する。ただ美味しいのではない。生産者の顔が見え、そのストーリーごと味わう体験が、感度の高い若者やファミリー層を惹きつけてやまないのだ。