ここ最近の最大の潮流は、播磨平野の新鮮な野菜や瀬戸内の豊かな海産物を主役に据えた、地産地消のモダンダイニングだ。駅から徒歩数分の路地裏に店を構える気鋭のビストロでは、朝採れの無農薬野菜が皿を彩る。調味料にもこだわり、龍野の醤油や赤穂の塩といった伝統的な地元の名産を現代的なアプローチで再解釈している。
単なる「観光地価格」の料理とは一線を画す。地元民が「わざわざ休日に予約して行く」価値のある店が増えたことで、駅周辺のランチ水準は底上げされた。平日の昼下がり、マダムたちがワイングラスを片手に地元のジビエ料理に舌鼓を打つ光景も、今や珍しくない。