地球規模の気候変動は、コウノトリの生態にも明らかな変化をもたらしている。2026年の調査では、例年よりも約3週間早く営巣を開始するペアが急増した。暖冬の影響で餌となるカエルやドジョウの活動時期が早まったことが原因とみられる。
一見、繁殖のチャンスが増えるようにも思えるが、現実は甘くない。早期に孵化したヒナは、春先に突発的に発生する「爆弾低気圧」や遅霜の直撃を受けやすい。体温調節が十分にできない幼鳥が命を落とすケースが相次いでおり、気候変動がもたらす生態系のズレが、彼らの生存率を脅かす新たなリスクとして浮上している。