東京の不動産バブルは衰えを知らない。坪単価は上昇の一途をたどり、共働き世帯であっても都心に家を持つことは極めて困難になった。こうした限界状況の中で、人々の視線は一気に郊外へとシフトしている。しかし、単に遠くへ逃れればいいというわけではない。週に数回の出社をこなしつつ、休日はゆったりと過ごせる絶妙な距離感が必要なのだ。
そこで白羽の矢が立ったのが、これまで「穴場」とされてきたエリアである。開発の手が入りすぎていないからこそ、広い庭やゆとりある間取りが現実的な価格で手に入る。この合理的な選択肢こそが、現在のトレンドを牽引している。