多忙を極める日常のなかで、小栗の精神的支柱となっているのが妻・山田優と子どもたちと過ごす家庭環境だ。かつては仕事に没頭するあまり生活のすべてを現場に捧げていた時期もあったが、近年はそのスタンスに明確な変化が見られる。どんなに過密なスケジュールであっても、早朝に子どもたちを送り出す時間や、家族揃っての食事の席を極力確保するようになった。
山田優の存在感は、家庭内にとどまらない。公私にわたる最大の理解者として、夫が経営と演技の間で葛藤する際も、フラットな視点で背中を押し続けている。家庭という強固な安全基地があるからこそ、小栗はリスクを恐れずに新たな事業や前例のない役柄へと飛び込むことができるのだ。飾らない日常で見せる穏やかな父親としての顔が、表現者としての懐の深さにも直結している。