ファンの間のみならず、一般的な音楽ファンの間でも長年議論されてきた最大の謎が、「歌詞のタイトルでありサビに登場するイニシャル『M』とは一体誰なのか」という点です。ネット上や当時の週刊誌では、「有名ロックバンドのミュージシャンではないか」「レコード会社の担当プロデューサーではないか」といった様々な憶測が飛び交いました。
結論から明かすと、イニシャル「M」のモデルとなった人物は、一般の男性です。富田京子がアマチュア時代やバンドの下積み時代から交際していた相手であり、当時の富田にとっては夢を追いかける日々の唯一の心の拠り所とも呼べる存在でした。富田自身が後にテレビ番組のトークやエッセイ『プリンセス・プリンセスだった!』などで語った証言によると、彼の名前の頭文字がまさに「M」であり、当時彼の車で一緒に出かけた記憶や、何気ない日常の笑顔がそのまま歌詞に投影されています。
破局の引き金となったのは、プリンセス プリンセスの知名度が急激に上がり、多忙を極めるようになったことによるすれ違いでした。恋人が新しい道へ進む中で、富田への別れの宣告が下されます。一般人である彼への配慮から、現在に至るまでフルネームが公に明かされることはありませんが、ファンの間では「まこと」「まさひろ」といった名前が推測されるなど、長年にわたって親しみと哀愁を込めて語り継がれています。