Q1:風邪を引いた後、熱はないのに咳だけが3週間続いています。何科を受診すべきですか?
A1:呼吸器内科を受診してください。風邪のウイルス感染自体は治癒していても、気道粘膜に好酸球性の炎症が残存して「咳喘息」を発症しているか、感染によって過敏になった気道が刺激に反応している「感染後咳嗽」が疑われます。呼吸機能検査や呼気NO検査により、適切な吸入ステロイド治療などを開始することで早期の改善が期待できます。
Q2:咳喘息と診断された場合、治療はどのくらいの期間続ける必要がありますか?
A2:症状が消失しても、最低2〜3ヶ月間は吸入ステロイド薬の継続が推奨されます。咳喘息の咳は吸入薬を開始すると数日から数週間で速やかに治まりますが、気道粘膜の奥深くにある慢性炎症は完全には鎮火していません。自己判断で薬を中断すると高確率で再発し、本格的な気管支喘息へ移行するリスクが高まります。主治医の指示に従い、計画的に減薬していくプロセスが重要です。
Q3:喉の奥に鼻水が落ちて咳が出る感覚があります。耳鼻咽喉科と呼吸器内科、どちらが先ですか?
A3:鼻水が喉に流れる感覚(後鼻漏)や鼻づまりが主訴であるなら、まずは耳鼻咽喉科の受診が適しています。副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎の有無を内視鏡やレントゲンで確認し、局所治療や点鼻薬による治療を行います。ただし、耳鼻科的な治療を行っても胸の奥からの咳や息苦しさが残る場合は、呼吸器系の併発疾患(副鼻腔気管支症候群など)を考慮し、呼吸器内科の併診を検討してください。
Q4:市販の咳止め薬を飲んでも全く効きません。なぜでしょうか?
A4:市販の総合感冒薬や鎮咳去痰薬は、延髄の咳中枢に作用して一時的に咳を抑えるものが大半です。咳喘息による「気道粘膜の収縮・炎症」や、逆流性食道炎による「迷走神経刺激」、後鼻漏による「物理的刺激」には薬理学的な作用機序が合致しません。効かない市販薬を服用し続けることは胃腸障害などの副作用リスクを招くだけであり、速やかに専門外来で原因特定を行う必要があります。