Q1:北海道拓殖銀行が破綻した決定的な理由は何ですか?
A1:最大の理由は、バブル期に焦燥感から推し進めた本州での不動産担保融資やリゾート乱開発(カブトデコンなど)への巨額融資が焦げ付き、天文学的な不良債権と化したことです。さらに1997年11月の三洋証券破綻を機に短期金融市場で信用不安が爆発し、日々の営業を続けるための資金調達がショートしたことが直接の引き金となりました。
Q2:拓銀の破綻後、預金者の預金はどうなったのですか?損をした人はいた?
A2:預金保険機構の資金援助と日銀特融が発動されたため、一般の預金(普通預金・定期預金など)は元本・利息ともに全額保護されました。ペイオフ(1人あたり元本1,000万円とその利息までしか保護されない制度)は当時まだ凍結中であったため、個人の預金が切り捨てられる事態は回避されました。ただし、拓銀の株式や出資金は紙くずとなり、株主は全額の損失を被りました。
Q3:拓銀の最後の頭取や経営陣は、法的な責任を問われましたか?
A3:はい。破綻後に就任した最後の頭取である河谷禎昌氏、および前任の鈴木茂元頭取らは、回収不能と分かっていながら融資を継続したとして、商法の「特別背任罪」で起訴されました。最高裁まで争われた末、2009年に有罪が確定し、実刑判決が下されています。都市銀行のトップが融資判断を巡って刑事責任(実刑)を問われた極めて異例の裁判となりました。
Q4:当時有名だった拓銀のマスコットキャラクターはどうなりましたか?
A4:拓銀はサンリオのキャラクター「みんなのたあ坊」や、オリジナルの白くまキャラクター「たくちゃん」を通帳やノベルティに採用し、道民から絶大な親しみを持たれていました。破綻に伴ってこれらのマスコットは姿を消しましたが、現在でも昭和・平成レトロの貴重なコレクションとしてネットオークション等で取引されるなど、道民の記憶に深く刻まれています。