中嶋優一氏のキャリアは、日本の民間放送バラエティ史そのものと言っても過言ではありません。慶應義塾高等学校を経て慶應義塾大学環境情報学部(SFC)を卒業後、1996年にフジテレビジョンへ入社。知性派でありながら現場の泥臭い笑いに誰よりも情熱を傾ける姿勢は、配属初期から際立っていました。
彼が全国的な知名度を得る契機となったのが、1996年にスタートした伝説的バラエティ『めちゃ×2イケてるッ!』です。アシスタントプロデューサー(AP)からプロデューサー、そしてチーフプロデューサー(CP)へと昇格する過程で、ナインティナインをはじめとする出演陣と深い信頼関係を構築。「中嶋P」として番組内の企画やコントに巻き込まれる形で頻繁に出演し、視聴者にとってもフジテレビの自由闊達なカルチャーを象徴する顔となりました。
中嶋氏の才能は、既存のバラエティの枠組みを壊す「発明型」の番組作りでさらに開花します。『人志松本のすべらない話』や『IPPONグランプリ』といった、芸人のトーク力や大喜利力のみで勝負するソリッドなパッケージを次々と立ち上げ、賞レースや特番の新しいスタンダードを打ち立てました。さらに2013年には、日曜朝の言論空間を塗り替えた『ワイドナショー』を企画・立ち上げ、従来のワイドショーとは一線を画すリアリティと本音の言論番組として大成功を収めています。