「金色の魚」という概念は、アジア圏だけにとどまりませんでした。17世紀初頭、金魚は中国から貿易船によってポルトガルやオランダなどヨーロッパ諸国へと渡ります。
当時の西洋人にとっても、陶磁器の鉢で泳ぐエキゾチックな東洋の魚は驚嘆の的でした。中国語の「金魚」がそのまま直訳され、英語で「goldfish(ゴールドフィッシュ)」、フランス語で「poisson rouge(赤い魚、ただし金の魚とも併記)」、ドイツ語で「Goldfisch」と命名されたのです。赤みを帯びた個体であっても、その発祥の称号である「Gold」の名が世界共通のスタンダードとして受け継がれました。