イカの締め方完全ガイド|急所の一突きで味が激変する鮮度保持の極意

イカの締め方完全ガイド|急所の一突きで味が激変する鮮度保持の極意

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現場で迷わず一発で決めるためには、イカの神経構造を立体的に把握しておく必要があります。イカの脳(食道周囲神経塊)は、左右の目のちょうど中間、やや上部(眉間)の軟骨組織の奥に位置しています。ここから胴体(外套膜)へ向かう太い神経と、足(腕・触腕)へ向かう神経が二股に分かれて伸びています。したがって、急所を一突きする際は「胴体方向」と「足方向」の2段階のアプローチを行うのが基本原則です。

エギング後のイカの処理手順および船釣りでの基本ステップは以下の通りです。

【ステップ1:胴体側を締める】
イカの目と目の間にある軟骨の窪みめがけて、締め具を斜め上(胴体の先端方向)に向かって45度の角度で突き刺します。外套膜の奥にある神経幹に刃先が到達すると、数秒もかからずに胴体全体がサッと濁りのない真っ白な状態に変色します。

【ステップ2:ゲソ(足)側を締める】
次に、同じ刺し口から締め具の角度を反転させ、目と目の間から今度は足の付け根(下方向)へ向かって斜め45度に突き刺します。ゲソへ通じる神経が遮断されると、腕や触腕の色素が一気に抜け、全体が白化します。

ターゲットとなる魚種によってもアプローチの微調整が求められます。アオリイカの締め方では肉厚な組織を確実に貫通させるパワーが必要となりますが、ヤリイカの締め方手順やケンサキイカでは身が薄くデリケートなため、突き破って内臓(墨袋や肝)を傷つけないよう力加減を繊細にコントロールしなければなりません。大型のスルメイカの神経締めにおいては、筋肉の反応が非常に強いため、角度をぶらさずに確実に眉間奥の神経塊を捉える集中力が求められます。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。