大手SNSやQ&Aコミュニティ(知恵袋・Xなど)では、毎年冬になると「買ったばかりの白菜に黒い斑点があるがクレームを入れるべきか」「家族に食べさせて大丈夫か」という投稿が数百件規模で寄せられます。あるスーパーの元青果担当チーフへの取材によると、「12月から2月の鍋シーズンには『カビの生えた野菜を売られた』という返品相談が最も多くなる」と明かします。
現場では次のような状況が日常化していました。
「お客様相談室に持ち込まれる黒い斑点のある白菜の9割以上は、無害なゴマ症です。以前は店舗側もトラブル回避のために陳列から外して廃棄していましたが、昨今のSDGsや食品ロス削減の観点から、2026年現在は『黒い斑点はポリフェノールです』と明記したポップを青果台に設置する店舗が業界標準となっています」(都内大手スーパー青果仕入れ担当者)
消費者の間でも、「知識を得てからは黒い点々を気にせず美味しく食べている」「むしろ甘みが凝縮している気がする」という理解派が増えている一方で、初めて自炊をする若年層や単身世帯では依然として「虫のフンと勘違いして半分以上捨ててしまった」という声も散見されます。正しい情報が生活者の手元に届くことの重要性が浮き彫りになっています。