一方で、SNSやビジネスコミュニティの生の声、Q&Aサイトに寄せられる人間関係の相談を検証すると、周囲から静かに愛想を尽かされる人物には明確な共通項が存在します。尊敬できない人の特徴には、無自覚な自己保身と境界線の侵害が見られます。
第一に、「相手の立場によって態度を露骨に変えること」です。上司や取引先には卑屈なほど愛想を振りまきながら、部下や店舗の店員に対して横柄に振る舞う人物は、周囲から最も早く見切られます。敬意を「上下関係の力学」でしか捉えられない未熟さが露呈するためです。
第二に、「自己の正しさに執着し、過ちを認めない防衛機制」です。ミスを他人のせいにしたり、論点をすり替えて自己正当化を図る姿勢は、信頼を致命的に損ないます。心理学ではこれを「脆弱な自己愛」と呼び、プライドを守るために他者を貶める行為は、尊敬と正反対の結果を招きます。