原作第2部『学園編』においても、藤本タツキ氏のキャラクター描写の鋭さは健在です。新たなヒロインとして登場した三鷹アサのかわいい最新の描写は、これまでのヒロイン像とは一線を画す「等身大のめんどくささ」で読者を惹きつけています。プライドが高く理屈っぽいのに、肝心なところで転んだり空回りしたりする自意識過剰な姿は、痛々しくも放っておけない愛嬌に満ちています。
また、支配の悪魔の転生体であるナユタのかわいい詳細まとめも見逃せません。デンジを「自分のもの」として扱い、アイスや食パンに大量のジャムを塗って欲しがる生意気な小学生ぶりは、第1部のマキマが抱いていた「他者との対等な関係を築けない孤独」が、デンジの愛情によって温かな家族関係へと再構築されていく感動を読者に提供しています。