階段の完成度を左右するもう一つの重要要素が「手すり(ハンドレール)」の描き方です。手すりを描く際に単独でアタリを取ろうとすると、階段の勾配と角度がズレてしまいがちです。
手すりの支柱は、各段の先端(段鼻)から垂直に立ち上げます。一般的な手すりの高さは腰骨の高さにあたる約75〜85cm(蹴上約4段分相当)です。最下段と最上段で同じ高さの支柱を取り、その頂点同士を結ぶラインを引けば、階段のスロープと完全に平行な傾斜線が得られます。
また、近年のデジタル作画で標準的なツールであるクリスタ(CLIP STUDIO PAINT)を活用する場合、以下の機能組み合わせが作画効率を何倍にも引き上げます。
- パース定規の傾斜ガイド活用:通常の2点透視定規に「3つ目の消失点」として傾斜消失点を追加配置し、定規スナップでスロープを一気に引く手法。
- 特殊定規「等間隔目盛り」の併用:対角線分割の手間を省き、側面の比率分割をスピーディーに行う。
- 3D階段プリセットのトレスと修正:クリスタ標準の3Dプリセットを配置してカメラアングル(画角)を合わせた後、そのまま線画抽出するのではなく、キャラクターの頭身に合わせて踏面と蹴上のエッジを手作業で整える。