ノーパンしゃぶしゃぶ事件の全貌と大蔵省崩壊の真相|関係者の現在まで

ノーパンしゃぶしゃぶ事件の全貌と大蔵省崩壊の真相|関係者の現在まで

ノーパンしゃぶしゃぶ事件の全貌と大蔵省崩壊の真相|関係者の現在までを徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。

官僚接待スキャンダルが世間の度肝を抜いた最大の要因は、その舞台となった特殊飲食店の特異性にありました。接待の主戦場として連日使われていたのが、東京・新宿歌舞伎町に実在した高級会員制ノーパンしゃぶしゃぶ店「楼蘭(ローラン)」でした。

新宿区役所の至近、靖国通り裏手の雑居ビルに店を構えていた「楼蘭」は、下着を着用しない女性従業員がミニスカート姿で接客を行い、床の一部がガラス張りになっているという過激な趣向を凝らした店舗でした。個室の利用料や飲食代は1回あたり1人10万〜20万円を超えることも珍しくなく、民間金融機関の経費から莫大な金額が支払われていました。

当時、大手都市銀行や証券会社には「MOF担(モフたん)」と呼ばれる大蔵省(Ministry of Finance)専任の渉外担当者が配置されていました。彼らの使命は、大蔵省による抜き打ちの金融検査の日程を事前に入手することや、不良債権処理の指導を甘くしてもらうことでした。MOF担たちは、若くして国家の金融権力を握る大蔵官僚の歓心を買うため、料亭での一次会から歌舞伎町の「楼蘭」での二次会へと誘い込み、プライドの高いエリートたちを背徳的な空間で「共犯関係」へと引きずり込んでいったのです。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。