サトウ食品の切り餅を語る上で外せないのが、側面に施された特許技術である「一本線スリット(パリッとスリット)」です。この切り込みは単なるデザインではなく、加熱時の物理現象を緻密に計算して設計された機能美です。
従来の平滑な切り餅は、内部の水分が水蒸気爆発を起こす際、最も弱い部分が無秩序に破裂し、中身が横から大きく飛び出してしまう弱点がありました。サトウ食品が開発した側面の細いスリットは、内部で膨張した蒸気の「逃げ道」として機能します。
スリットから適度に圧力が抜けることで、上面が美しくふっくらと盛り上がり、四角い端正な形状を維持したまま焼き上がります。さらに、熱伝導の通り道となるため、中心部への熱到達速度が従来品と比較して格段に向上し、焼きムラの大幅な低減に寄与しています。