行動経済学の観点から見ると、近年の「オルカン一極集中」には強いバンドワゴン効果(集団同調性バイアス)が働いています。「みんながオルカンを買っているから安心」「オルカン以外を選ぶのは間違い」という思考停止は、長期投資における最大の落とし穴です。
投資家が下落相場で狼狽売りしてしまう最大の原因は、ファンドの中身を深く理解せず、他人の推奨に乗っかって購入したことに起因する「納得感の欠如」です。日本経済の動向、為替リスクの所在、先進国と新興国の成長格差を自らの頭で思考し、「なぜ自分は日本株を除外した先進国だけに張るのか」を言語化できている投資家は、市場が30%暴落しても平然と積み立てを継続できます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
ニッセイ外国株式インデックスファンドを選ぶべきか否か、その境界線は各個人の資産全体像と投資哲学に完全に依存します。
【選ぶべき人(向いている人)】
- 勤務先の退職金・企業型確定拠出年金、あるいは持ち株会で日本円・日本株資産をすでに厚く保有している人。
- 成長率が鈍い国や地政学リスクの高い新興国をポートフォリオから排除し、欧米の強固な資本主義経済に集中投資したい人。
- 新NISAの「つみたて投資枠」「成長投資枠」を1つのシンプルな優良インデックスで統一し、余計な為替・国別判断を排除したい人。
【慎重になるべき人(オルカン等を検討すべき人)】
- 将来的にどの国が覇権を握るか一切予測したくなく、文字通り「地球上のすべての株式市場」を時価総額比率のまま丸抱えしたい人。
- 信託報酬の限界までの低減にこだわり、0.001%単位のコスト差に対して精神的ストレスを感じやすい人。