通りから一歩足を踏み入れると、アンティーク調の木製家具と温かみのある間接照明が、居心地のよい陰影を作り出している。いわゆる大衆的な肉バルの騒がしさとは異なり、ここには大人が肩の力を抜いて語り合える適度な親密さが漂う。
カウンター席では、炭火が弾ける音やシェフの手際よい包丁さばきを間近で眺めながらの一杯が楽しめる。一方、奥のテーブル席は大切な会食や気心の知れた友人との集まりにうってつけだ。肩肘張らないのに、どこか色気がある。この絶妙な空間設計こそが、リピーターの足を途絶えさせない隠れたフックになっている。