原作完結から時間が経過した今もなお、ファンの間で熱く議論されているのが作中に散りばめられた「裏設定」の数々だ。
特に魔界の王族と人間界のヤンキーたちのルーツに関する伏線は深い。なぜ男鹿辰巳だけがベル坊の膨大な魔力に耐えうる「器」足り得たのか。作中で語り尽くされなかった魔界大戦の余波や、侍女悪魔ヒルダの秘められた過去など、ファンの考察欲を刺激するディテールは尽きない。
原作の結末において、男鹿とベル坊の別れと再会は鮮烈な余韻を残した。ファンの間ではスピンオフや完全新作の続編を望む声が絶えず囁かれている。作者がその後に手掛けた作品群に見られる切れ味鋭いユーモアと熱狂の原点は、すべてこの作品に凝縮されていた。